自分の”楽しい”を思い出す

2月の終わり頃からバレエを習い始め、コツコツと毎日ストレッチをやるようになりました。
今まで気にしてこなかった部分を意識するようになったり、
普段の生活ではやらない動きを取り入れるだけでも、カラダが緩むのが少しわかります。
すごく小さなことですが、少しづつ動きに慣れてくるのが楽しかったもします。

そして、本当にやってみたかったことをやろう!シーズン(笑)と勝手に名付けて、
バレエに続く第2段としてトライしてみたのが”ドラム”です。

これは自分でもちょっと意外というか、忘れていたのですが…
中学校で吹奏楽部に入るとき、第一希望はフルートでした。
小学校の時からやると決めていたので、中学校に入る前からフルートを習いたいと親にお願いするも許可されず…案の定、他へ回されました。

そこでホルンか打楽器の2択となったのです。
実はこの時、ドラムはカッコイイからやってみたいと思っていました。
でも、打楽器ってドラムだけではないし、ドラムを叩かせてもらえるかもわからない。
しかも、ドラムやりたいって女の子が言うもんじゃない気がする…と勝手に思った記憶があります。女の先輩もいたのに(笑)

この変な思い込みは、”やりたい”と言ったものを”女の子だから”と言う理由で親に却下された経験があったからなのかもしれません。
野球やりたいって言ったこともあったので(笑)

そんな理由から特別やりたいワケでもなかったホルンを自らチョイスしたというわけです。
そう、よく考えたら”本当に自分がやりたいこと”をそもそもチョイスしていなかった。
ということに、今さら気がついたんですよね(笑)

決してホルンを選んだことは後悔していないし、
人並みに吹けるようになるまでに、すごく苦労はしたけれど、
おかげで”コツコツやれば出来るようになる”という経験を一番実感できたものでもあります。

でも、もうやれるだけやったし、吹きたい曲も吹いたし、もういっかという気持ちが数年前からあって、また吹きはじめようとはどうしても思えなかった。
私の中では、どこかもう”終わったもの”になっているような感覚。過去のこと。

だったら、本当にやってみたかったことを今さらだけど、やってみようと思ったのです。

それで体験レッスンに行ってみたのですが…

めっちゃ楽しい!!!笑笑

実はあまり期待していなかったのですが、いい意味で裏切られました。
先生もとても教えるのが上手な方で、相性もよかったのだと思います。
でも、本当に”魂が喜んでる”という表現がピッタリくるような感覚。
叩いているうちに、自然と自分が笑顔になっていくのがわかるほどで、自分でもびっくりしました。

そっか〜”楽しい”ってこういう感覚だよね!

と何か忘れていた感覚を思い出させてくれたような感じがして、それがすごく嬉しかったのです。

そして、何というか…クラシックと違いストレートに表現できる方が、
本当は自分には合っているのかもしれないとも感じました。

クラシックは本当に奥深いし、それはそれでとても良さがあります。
でも、表現は遠回しで少しわかりずらかったり、理解が難しいものもあります。
それに比べて邦楽や洋楽は、もっと人間くさいというか(笑)

また1つ自分が楽しめることが見つかって、純粋に嬉しい。

フト、今の私は自分のやりたいことだけに囲まれて、毎日過ごせているなぁということにも気がつきました。
これってめっちゃ幸せだと思うのです。
本当にありがたい。

でも、ここに至るまでには、自分の小さな好き・嫌いを知ることから始まり、
自分の中の思い込みをできるだけ排除し、フラットな状態へ戻していく。
心と思考・感覚をリセットしたところで、やっと自分が本当にやってみたい・好きだと思えるものにトライできた経緯があるのです。

そして、小さい頃の感覚はやはり間違いないなとも思います。
クリアな状態の自分に一番近しい感覚。

ぜひ、小さい頃に興味のあったこと、やってみたかったこと、トライしてみてください。
何かしらのヒントがあると思います。