自分の感情を掘り下げる方法

前回の記事の続きです。
自分の出てきた感情を「もう1段階掘り下げてみる」という方法。

この方法、以前勤めていた会社に来ていたコンサルの人が、同じことを言っていました。
実は、色々なことの根本って共通するものがあります。
なので、自分がやっていることが、実はビジネスでも通用することだったりする。
ビジネスというと、途端に敬遠する人もいますが、視点を少し変えてみると実はとても面白いと思うかもしれません。

そして、そのとき言っていたのが「なぜなぜ分析」という話。
この方法、調べてみたらそういう分析手法として、ちゃんとあることを今知りました(笑)

やり方はいたって簡単で、名前のごとく「なぜ?なぜ?」と聞いていくのです。

例えば「相手の言葉、態度にイラっとした」とします。
その表向きの自分の感情は、「イライラした」だと思うのです。
表面だけ捉えると、「相手の言動・態度に私はイライラした」となります。

ここから、そのイライラに対して、「なぜ?」と聞いていきます。

「私は何に対してイラっとしたの?」
「相手の言葉、態度がテキトーな反応だったから」
「なぜテキトーだとイラっとするの?」
「何だか軽い感じがするから」
「なぜ軽い感じだと、イラっとするの?」
「私は真剣に話したのに、軽い反応されて、まるで自分がバカにされているような気がしたから」

こんな感じです。
最終的に行き着いたのは、「自分がバカにされた」という感情です。

ここが自分の相手に抱いた本当の感情。
それが表面的には「イライラする」という感情でしか認識できません。
自分の感情を認識できているつもり、実はちゃんと認識できていないのです。

そして、ここからその感情を自分の中で消化していきます。

自分が抱いた感情は「相手にバカにされたような気がした」です。
ポイントは、細かな部分ではなく「気がした」なのです。

「気がした」ということは、単に自分がそう受け取っただけであって、本当は違うかもしれないのです。
ここに気がつけるかが、とても重要だと思います。

本当にそうだったかもしれないけれど、実は単に忙しかっただけで、何の悪気もなかったのかもしれない。
事実は、本人に聞かないとわからないのです。
それを自分で勝手に悪く受け取ってイライラしている。

…何だか、とても損だと思いませんか?
勝手に自分でイライラを作ってイヤな気持ちになっているのです。
少し笑えてきますよね(笑)

こうやって、自分の感情や思考を「客観的に掘り下げる」
そうすると、いかに自分がネガティブな世界にいたか、しかも自分でその世界を創り出していたということがわかります。

これは、紙に書き出しながらやるのもおススメです。
私も最初はそうやっていました。
そうすると、とても頭も心も整理できるのです。

これをやっていくと、無理に感情や思考をポジティブにしようとするのではなく、ニュートラルな視点に持っていくクセが自分の中に出来てきます。
それが普通になってくると、心も安定してきます。

無理にポジティブである必要もないけれど、わざわざネガティブになる必要もない。
ニュートラルな視点でいられれば、自分でどちらがいいか選択することもできる。
心が少し安定するだけで、自分の心地よさは何倍にもなる。
イヤな感情が出てきたとき、ちょっと試してみてください。