苦手なこと、できないことはやらなくていい

先日、ラジコを聞いていたらリスナーの方からのお悩み相談をやっていました。

「自分は人と話すのが苦手で、うまく話せないのが悩み」という内容。

それに対して、パーソナリティーの方の回答が
「苦手ならやらなくていいのよ!」という爽快なものでした。

「えっ?!でも、人と話せないと困るよね…」
と思うかもしれませんが、私もパーソナリティーの方の意見に大賛成です。

これも「自分の思い込み」です。
一般的に「こう出来ないといけない」という思い込みから、
「人と話せるようにならなきゃいけない」という発想が出てきている。

「コミュニケーション力」が大事なんて言われていた時もありましたよね。
でも、今や、話せなくてもネット上で完結できるものもたくさんある。
普段、生活するぶんには、そんなに上手に話せる必要もない。

仕事的にどうしても必要というのであれば、
そもそもその仕事自体が苦痛なのでは?無理しているのでは?
と感じます。

一見、自分にとってはマイナスにしか見えないコンプレックスこそ、私は自分と他人の違いを知る大きな「ヒント」だと思っています。

陰陽の法則と言って、どんなコト・モノにもメリット・デメリットがあります。
片方しかないものなどありません。

なので、自分がそのメリット・デメリット「どちらの面を意識するか」というだけなのです。
冷静に、自分のマイナス要素を眺めてみると、必ずメリットも出てきます。その両局面を理解したうえで、自分はどちらを選択するか。
「なんだ!いい面もあるじゃない!」と捉えるのか、「でも、やっぱり…」と捉えるのか。

どちらを選んでも間違いではない。
「でも、やっぱり…」と捉えてしまってもいいんです。
でも、「いい面もある」ということを認識してあげてください。それだけでも違ってきます。

私は、周りの環境の影響を受けやすいため、外に長くいることや人と長時間いることが苦手です。なので、1日中会社で仕事をするということが、人の何倍も負荷になってしまう。
一般的に考えたら、デメリットでしかないですよね。
当初は、私もそう思ってました。
「どうして、皆と同じようにできないんだろう…」と、悔しさばかりが頭をよぎっていた時期があります。

でも、その代わり他の人には出来ないことがあることに気が付きました。
とにかく、人の変化や空気の変化に気がつき、フォローすることができる。
疲れているとか、負担がかかっている人がいると、すぐ気がつくので、さりげなく上司に伝えてみたり、気を使っていました。
みんな疲れ気味で空気が重くなっているときは、楽しいことを言ってみたり、空気を転換するようにしていました。

こういうことは、会社では評価はされにくいので、とても損な役回りだな…とも思っていました。
でもね、こういうことが出来る人って限られています。
その能力をまずは、自分が認めてあげてください。
そして、一部の人はちゃんと見ているんですよね。口には出さないかもしれないけれど、気がついている人が必ずいます。

そして、自分の苦手をやらないことのもう一つ大事なことは「人の仕事を取らない」

苦手なことや頑張っても出来ないことは、自分はやらなくていいこと=それを得意とする人がいる

なので、それは他の人の仕事なのです。その能力を持った人がいるということ。
それを自分でやってしまったら、その人の仕事を取ってしまうことにもなる。

なので、苦手なことは自分でやらずに他の人へお願いする。
そうすることで、循環を生み出すこともできるのです。

「人に迷惑をかけちゃいけない」という気持ちから(これも思い込み)、自分で何でもやろうとしてしまう。
そこを少しづつ緩めていけると自分もラクに、そして人も喜ばせることができのではないかなと思います。