コワイ、は自分が作りあげた妄想

コワイ、コワイ、コワイ…

と思う時、こと。
その裏には実は自分が変わるヒントがあったりする。

久しぶりに、そんな感情を味わって、思い出したことがありました。
なので、シェアしますね。
今は、きっと多くの人が何か選択をしようとしていたり、新しいことを踏み出そうとしているのかなと思うので、何かヒントになれば嬉しいです。

私は、音楽大学を出ています。

でも、大学入るときにヘタクソすぎて、先生にあっさり

「君は音大ムリだよ」

と言われました。

しかも、大学の入試で緊張しすぎて音が出なくなってしまうくらいの緊張しい。

結局、短大にはなんとか入りこみ、最終的には大学に編入学するという道を選択しました。

でも、大学に入ってからも緊張するクセが抜けない。

楽器は自分を表現するためのものなのに、他人前で吹こうとすると吹けなくなってしまう…

これでは、表現いぜんの問題…

そして、そんな自分がだんだんイヤになってきました。

ビビリで、緊張しいの自分。
緊張して音が揺れてしまったり、手足が震えるときもある。

なんで、こんなに自分は弱いのだろう…

そんな自分がイヤで”変わりたい…”と思うようになりました。

”コワイ”の壁をぶち壊したい

と思うようになったのです。

もっと伸び伸びと自由に吹きたい。

”コワイ”の裏にあるものは ”上手く吹こう” ”上手くやろう” そういう気持ち。
それは他人からの評価を気にしていたり、普段の自分よりもよく見せようという気持ちから出てくるもの。

それを捨てること。
要は素の自分、普段の自分を出す勇気。
ヘタクソでも何でも、”今の自分はコレです”と出す勇気。

そこから色々試しました。

どうすれば自分は出来るだけリラックスして本番で吹けるのか。

これは本当に人それぞれ。
本番にむけてどうコンディショニングするか。
スポーツ選手とかもきっと同じような感じなのかなと思いますが、演奏家もメンタルも含めたコンディショニングが大事なんです。

そして、辿り着いたのは、

・出来るだけ普段と同じ環境を作る
・緊張の気持ちを感じきる

本番だと普段と吹く環境が違います。
大きなホール、自分の音も違って聞こえるのです。

すごく細かい話をすると、音を出してからお客さんに聞こえるまでの本当に微妙なタイムラグがあったりします(笑)
特にホルンという楽器は厄介で、音を反響させているのでタイムラグが顕著なんです…

そんな違った環境でも、出来るだけ練習時と同じ環境を作る。

すごく細かなことだけれど、いつも使っているリップやタオルをそばに置いておくとか…
そんなことでリラックスポイントを作って、出来るだけ不安要素を取り除きました。

それだけで、違ってくるんですよね。
ちょっとしたことが安心、気持ちのリラックスに繋がるんです。

そんな少しづつの改善と自分の”変わりたい”の気持ちのおかげで、
緊張するような場面でも自分をある程度コントロールできるようになりました。

なので、他人前で話すとか、演奏するとか、そういったことには今はあまり恐怖心はありません。

今考えると、”コワイ”という気持ちは自分が作りあげていた妄想でしかないということ。

勝手に作り上げている現実です。

と考えると、自分が”コワイ”と思うもの、それはすべて自分がもっと自由になれるためのヒントでもあり、自分が作っている妄想ということです。

って理解できたら、実は自分で世界を狭めているのかも?と思えたりしますよね。

コワイけど、それを少し勇気を持って”えいやっ!”ってぶち壊したとき、思いもしない素晴らしい世界が見えてくるかもしれません。