自分にないものを持つ人は、最強のパートナー

親子の関係もその家庭環境によって大きく異なります。
そして、その関係性が自分の価値観や人間形成に大きく関わっているのは、心理学でもよく聞く話です。

私の母親は本当に”自分よりも他人”を優先する人で、子供の頃はそれが嫌でした。
子供はみんな、母親には幸せでいてほしい、と思います。
なので、子供心に母親が自分の気持ちよりも相手の気持ちを優先する、自分を後回しにすることがすごく悲しく感じていたのです。
そんなんじゃ、お母さんが楽しくないよ…と感じていたのですね。

でも、大人になって、母にとってはそれが母の幸せなのだということが理解できてくる。
ここに自分の学びも入っている。
自分が気づくことで、母に対しての視点も変わる。
そうすると、親子の関係性も自然と変わる。

私の母は本当に慈悲の人です。
母のようにはなれないなと昔から思っていました。
でも、その母の存在のおかげで、自分の進むべき方向を大きく間違えずにいられた気がします。

人として本当に大事にすべきものは何か

ここだけはブレずにいることができた。
そして、最近感じることは、自分とは真逆の人であるからこそ、見えてくるものがある。

“自分にないものを持つ人”と一緒にいることで補完される
補い合える

これは、よくパートナーシップで言われる話です。
自分と似た人を選ぶよりも、自分と真逆の人を選ぶことで補い合える。

母と私は真逆タイプです。
母は受容の人で、他人優位。
私は真逆のタイプで、次へ次へと動きまわり、常に自分本位であろうとする。
母からすると、次から次へとよくやるなという感じのようです。

もちろん、価値観が違うのでブツかることもあると思います。
でも、自分にない視点を持っていることで、お互いの学びになり、お互いを補い合う関係性を築くことができる。

自分と反対の資質を持つ人を理解するのは、なかなか難しいと思います。
でも、”理解する”必要はないと思うのです。
他人を完全に理解することは不可能ですから。

理解ではなく”受容する”、”受け入れる”という姿勢でいる。
“理解はできないけど、それでいい”としてあげる。共感する。
そうすることで、自分のキャパも広げていくことができるのだと思います。

“自分にないものを持つ人”という視点で見ると、”自分に合うパートナー”(男女に限らず)というのも見えてくるのかもしれません。