たまには占星学の話を書いてみようかと思います。
占星学のイメージって、いわゆる「星占い」だと思います。
「雑誌の一番後ろについている、大して当たらないエンタメ的なもの」と思っている方も多いのではないでしょうか。
でも、当たらなくて当たり前なのです。
星座は12種類しかありません。すべての人間が12種類だけにタイプ分けできるほど、人は単純ではないのです。
本来、占星学は、太陽星座だけではなく出生時のホロスコープの全体を見て、その人の持っている傾向だったり、方向性を見ていきます。
星占いは、その一部を本当に簡易的に切り取ったものなのです。
今、占星学を心理学の視点から見た、リズ・グリーン著の「占星学」という本を読んでいます。
その中にエレメントの話が出てきました。
エレメントとは、12星座を分類している風/水/地/火という四元素で、それぞれ特徴となる気質を持ちます。
占星学では、今「土」の時代から「風」の時代への移行期と言われています。
エレメントは、自分の気質を知る参考にもなりますので、少しご紹介してみようかと思います。
ちなみに、この4元素を心理学的視点から見ると、ユングが示した4機能タイプと一致しているというのも、とても興味深いです。
エレメントは、自分の出生時のホロスコープから簡単に調べることができます。
ホロスコープは、無料で作成できるツールがネット上に色々ありますのが、ここではARI占星学総合研究所のホロスコープ作成ツールを使用します。
この作成ツールは、エレメントごとの数も出してくれるので、わかりやすいです。
また、ホロスコープは出生時間まで入れて作成することをオススメします。
天体は、動きが早いものもあり、時間によって居る場所が変わるからです。
ホロスコープを出すと、各天体がどの星座、ハウスにいるかなど様々な情報が出てきます。
ちなみに、これは私のホロスコープ。
この中で、エレメントを見ていきます。
エレメントは、各天体がどの星座にいるかでわかります。各星座は、4つのエレメントに分類されていますので、「どのエレメントにいくつの天体がいるか」で判断していきます。
ホロスコープの下にある「四区分」の欄を見ます。
私の場合は、圧倒的に「地」の気質が多いです。
その次が「風」「水」、「火」が一番弱い気質になります。
では、それぞれの気質についてざっくりと説明してみます。
風:思考タイプ
ポジティブで男性的な要素。思考を得意とするタイプであるため、一定の思考の枠組みに関連づける傾向がある。全ての経験の中に潜むパターンを探り、予め予想される構造にあてはめようとする。そのため、枠組みにあてはめられない「感情」を最も苦手とする。「水」と対する存在。
水:感情タイプ
人間関係や人間の価値を最も重要視する要素。感情を重んじるタイプであるため、他社に対する同情心や感情移入が得意で、他人が感じていることを感じとる能力を生まれつき備えている。感情を重んじるが故に、感情だけで判断してしまう傾向がある。そのため、論理的に考えることが最も苦手。「風」と対する存在。
地:感覚タイプ
現実機能、現実化することを得意とする要素。感覚で受け取った様々なものを関連付け、本質を理解し、秩序を作りあげていく。今までのはこの「地」が一番理解されやすい時代だった。物質世界を得意とする反面、現実面に固執しすぎ、全体を見れずに自分に人生の意義を見失いがち。そのため、物質とは逆のスピリチュアリティを探ることが助けになる。「火」と対する存在。
火:直観タイプ
外交的や好奇心にとんだ要素と言われるが、その背景には直観機能が働いている。表面下にあるものを勘(無意識レベル)で把握し、結論に達することが得意。これは、思考から生み出すのではなく、状況を全体として認識していることにより生み出している。「すべてはうまくいく」と信じているため、傍から見ると賭けをしているかのように見える。極端な言い方をすると、ファンタジーの世界に住んでいるような傾向があるため、物質世界を苦手とする。「地」と対する存在。
参考:占星学(リズ・グリーン著)
この四元素は、実は2つづつが対になっています。
「風と水」、「地と火」がそれぞれ逆の意味を持ちます。
実は、人は誰しも全部の要素を持っているということ。
ここが少し誤解されがちだと私は思うのですが、自分に「当てはまる・当てはまらない」という極端な話ではないのです。
自分が当てはまる部分だけを知っていればいいということではなく、「すべて当てはまる」のです。
ホロスコープは、そのうち「どの要素を強く持っているか」ということを読み取ることができます。
要は、自分の強みですね。
そして、弱い部分を意識して取り入れていくことで、バランスを取っていくことができます。
実は、このバランスを取るということが私が大事なのかなと思っています。
バランスを取ることで、すべての要素をうまく使いこなしていけるようになる。
自分の生まれもった資質を知る参考になればと思います。
エレメントについては、情報が色々と出ていますので、詳しく知りたい方は調べてみてください。