流れを読み、のる

前回の変えたければ、今までと違う選択をするにも書きましたが、私は転職回数が多いです。

転職回数が多いと企業によっては、ネガティブに捉え、いい印象を持たれないこともあります。
でも、ネガティブなことばかりではなく、様々な企業を見れるというのは大きな経験でした。
本当に会社によって、ルールが違うし、重視する点も変わります。

転職でうまくいかないケースは、大体ネガティブな理由から転職を決意したとき。
これは、そもそもの動機がネガティブなので、よりネガティブな結果を生みます。
なので、私が転職するときは、必ずポジティブな理由から転職していました。

私の場合、きっかけになるのは大体「もうここで学ぶものはない」と感じるタイミングがありました。
そのサイクルが早いので、結果的に回数が増えました。
正直なところ、「えっ?また転職するの?!」と気が重くなったこともあります。転職ってとてもパワーを使うので、疲れるのですよね。

そして、不思議なことに、この「もう学ぶものはない」と感じていながらも、まだ居座ろうとし続けけると、「続けたくても続けられないようなこと」が起きます。

初めて就いたWebの仕事は、派遣で公的機関のWebサイトの保守業務でした。
公的機関は、年1度、取引する派遣会社を入札で決めています。そのため、最悪の場合、入札で落とせない可能性があるのです。そうなった場合は、仕事がなくなります。

もう何年も同じ派遣会社が請け負っていたため、そうそう変わることはないだろうと思っていたのですが、まさかの事態が起こりました。
他の派遣会社が入札で決まったのです。

私は辞めるつもりはなかったので、続けたいという話を上司や派遣元会社に相談しました。
かなりグレーな対応として、私はそのまま勤務し、私が属する派遣元会社を変えるということになりました。

一見、落ち着いたように見えたのですが、その後、時給を下げられるということが起こりました。仕事の経験値は増えているし、何か大きな失態をしたわけでもないのに、下がるというのは納得いかないですよね。

ここで気がつきました。
「あぁ、もうここに居てはいけないんだな…」
派遣元会社が変わった時点で、私が認識できずに、そこに居座り続けようとした。
なので、時給を下げるということを通して、再度私にそういう流れがきてるということを気がつかせようとしていたのです。
流れを無視し続けると、強制的な力が働く。

それをより体験したのは、正社員で社内SEをやっていたときでした。
私が今の働き方に変えるきっかけとなったことです。

何となく「もうここで学ぶものがない気がする」「ここの人達と感覚が合わない気がする」ということをじわじわ感じていました。
でも、正社員だし…仕事も慣れてきたし…他に移らなくても…と感じていることがありながらも、踏ん切りがつかずにいました。

そこで突如襲ったのが、「顔面神経麻痺」という病気。
他にも色々と想うこともあり、もうしがみつくのは辞めようと思いました。
このまましがみついていたら、次はこんな軽傷では済まないかも…とも思ったのですね。

こうやって、辞めるきっかけが度々くるのです。
でも、不思議なもので、不安があってもその流れに従うと大体なんとかなる。

そういった「きっかけ」が起こるときは、ジタバタせずに素直にのってみる。
流れって不思議なもので、自分が想定していた方法以外の方法で、最終的に自分の思っていた方向に連れていってくれたりします。
なので、自分の思い通りじゃないからと言って、ジタバタしないこと。
「委ねる」これがポイントだと思います。

そして、逆に頑張っても上手くいかないことは、自分が行く方向性や方法を間違えている可能性があると気がつくこと。
力が入りすぎていることもあるので、そのことを一旦辞めて休む。
そうすると、フト何か思いついたり、違った視点が見えてきたりします。

自分の力だけで何とかしようとせず、委ねてみる勇気が大事だと思います。