以前「十牛図」というものを知りました。
悟りにいたる10の段階を10枚の図と詩で表したもの
Wikipedia
で、禅の世界に伝わるもののようです。
10枚の絵について、詳しく書いている記事がありました。興味があれば読んでみてください。
十牛図 | 禅のこみち
簡単に言うと、自分を探しにいく旅が始まり、最終的には元に戻るという流れなのですが、最初この「元に戻る」という意味がわからなかったのです。
でも、最近「元に戻る」という方向に自分の意識が向き始めて、何となくその意味がわかってきた気がします。
説明にも書いてありますが、最終的に元に戻るので、一見何も変わっていないように見えるのです。
でも、本人の内面は大きく変わっている。
外側の大きな変化ではなく、内面の大きな変化を起こすために、その自分探しの旅は必要だった。
自分は外にはなく、もともと内にあった。
それに気がつくためのもの。
それを腑に落とすためには、旅に出たり、餌(教えや情報)が必要。
そして、元に戻ってからは、それを町に出て伝えていく。
伝えていくと言っても、何か偉そうに教えるのではなく、ただ一緒に交わっていくことで、自然とそこから伝わっていく。
何か特別なことをする必要もない。
存在し、共に何かをすることに意味があるのだと理解しました。
きっとそうすることで、周りが勝手に気づくのだと思います。
最終的には、何か特別な教えに従うわけでもなく、ただあるがままでよい。
そういうことなのかな、という感じがしています。