親は、自分が生まれたときからそばにいて、ずっと見てきた存在。
そんな存在は、無意識にとても影響を受けると心理学などでも説明されています。
私は幼い頃、両親と父方の祖母、兄の5人家族でした。
おしゃべりなタイプがいないので、いつも静かな感じ。
個々が自分のことを話すような感じもなく、あまりオープンな雰囲気ではなかったです。
そのどこか重く暗い雰囲気が昔から苦手でした。
特に父は、とても内向的なタイプで、友人もいなく、休みの日はいつも家にいる人。
おしゃべりもほとんどしないので、私には何を考えているかわからない、不思議な存在でした。
でも、ここ数年になってやっと父のことが理解できるようになりました。
今、私が「お家大好き」と言って家にばかりいるのは、まさに父と同じことをしようとしているんですよね。
それに気がついたのです。
そうしたら、父がなぜ家にいるのが好きなのか理解できました。
そして、なぜ外出もせず毎日家にいても飽きないのか。
なぜ、人とあまり接したがらないのか。
すべて父と同じことを自分も感じていて、ツライと思ってきたことばかりだった。
父は、とても感受性の高い人なのです。
だから、自分の世界にいることが、とても心地よいのだと思います。
それがわかったら、何だかとても父が可愛らしい存在に見えてくるので不思議です。
それまでは、何を考えているかわからないので、少し近寄りがたい怖い人というイメージがあったのです。
ただ、父は少し自分の世界に閉じこもりすぎるところはあるので、ここもほどほどが大事だとは思います。
それをそのまま兄も受け継いでしまった。そんな気がしています。
でも、それはそれで本人達は幸せなのです。
なので、無理に変えようよする必要もない。
きっとうちで一番外交的なタイプの母が一番理解できないことだと思うのです。
でも、私が理解できれば伝えることはできるなと思います。
私は両方の気質を持っているので、両方のことが理解できる。
以前、母に「私も父と同じ気質を持っているけれど、私はそれを父のようにネガティブに使うのではなく、ポジティブに活かす方法があると思っている。」という内容のことを話したことがあります。
今までは、外向型の人ばかりが評価され、良しとされてきた時代でした。
そんな時代だからこそ、余計に父はそうならざる得なかったのかもしれません。
内向型人間がこれからはちゃんと評価され認められるようになると思います。
なので、自分の内面世界大事にし、深く掘り下げていくことができる能力はとても素晴らしいことなのです。
今まで自分はダメと思ってきた人こそ、そんなことはないのだと自信を取り戻していってほしいなと思います。