「自分は特別ではない」を認める

「自己肯定感が大事」なんて話をよく聞きますよね。
私も自己肯定感が低い人でした。

他人と比べるクセを持っていると、他人と比べて自分の「出来ない部分」にばかり目がいきます。
そして、出来ない自分ばかり見ているので、どんどん自分を卑下していく悪循環に陥ります。

ある程度の自己肯定感は、もちろん大事だと思います。
自分を必要以上に卑下しないこと。
出来ることは「出来る」と認めること。

この自己肯定感をあげていくと、楽しくなるし、自分のことも好きになってきます。

でも、これも度を過ぎると
「自分は何か他の人とは違う特別な人」
と思うようになる気がしています。

「自分には他の人にはないものを持っていて、何か特別な人なのではないか?」
なんて少し思うようになる。

そうすると、何か他人と違ったことをやってみたいとか、こんなこと私がやることじゃないとか…

気持ち的には、とても前向きになっているので、「自分は何でもできる!」というくらいポジティブ思考にはなれます。
なので、何かにチャレンジすることも恐くないし、意欲も出てくるので、そこはとてもいいのです。

でも、「特別」なのは自分だけではないということ。
他人もみんな「特別」なのです。
自分にはない素質や能力を必ず持っています。

なので、天狗になりすぎないこと。
「普通」であること。

このバランスを取ることが大事な気がします。
自分を必要以上に卑下せず、必要以上に持ち上げない。

このバランスが取れるようになってくると、「何かをしよう!」という変な力みがなくなってくる気がしています。
それよりも「目の前にきたもの、与えられたものをやろう」という感覚。

そうなると、本当に「何をするか」にそこまでこだわりがなくなり、必要以上に「我」が出なくなる。
「我」も実は自分を不自由にしているのです。

自分軸を持つことは大事。
でも、「我」と「自分軸」は似て非なるモノ。
自分とは、「我」のことではない。

ありのまま、ただ在ればいいという気がしています。