父へのワダカマリが溶けた日

私の父は、私以上に内向的で自分の世界の中にいることを何よりも幸せに感じる人です。

ちょうどそろそろ誕生日で、もう81になります。
先日、誕生日と父の日を兼ねて実家へ行ってきました。

内向的で自分を表に出さない父は、寡黙で友人もいないので、
ずっと家でのんびりとした時間を過ごしています。

子どもの頃から、父は何を考えているかわからないし、どこか近寄りがたい。
なので、自分の中でワダカマリのようなものをずっと感じていました。

でも、私のこの内向的な気質は明らかに父譲りのものと理解していて、
その気質をどこか受け入れられずにいたように思います。

頭では理解しているし、良い面もたくさんある気質。
でも、扱いづらいし、社会に出ると刺激を強く感じすぎてしまい辛くなる。
だからこそ出来ることもあるんだけどね、といつも自分を慰めていました。

そんな超内向的な父のことを突然

”あ、私お父さんの子どもでよかった”

と何か腑に落ちたように、突然想いが湧き出てきたのです。
思わず涙が出てきました。

何が起きたのか自分でもよくわからないけれど、
穏やかで怒ることもなく、ただ毎日に安らぎと幸せを感じて生きている父よかったと思えたのです。

外交的な気質の人のようにワイワイ楽しむようなことはしないけれど、
静かに自分の幸せを大事に生きていけること、それはとても素敵なことなんだなと。

そんな父としっかり者の母、穏やかな二人に育ててもらえた私はとても恵まれていた
とも思えたのです。

そして、私の繊細な気質もまた少し受け入れることができた気がします。

ある日、突然腑に落ちる。
すべてにおいてタイミングがあるのだなと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今日もよい一日となりますように。


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